今回の内容は個人的な感想を思うままに書き記していきます。いつもまとまりがない内容ですが、今回はいつも以上にまとまりがありません。またこれを読んでなにか知識を得られるとか、そういう内容ではないことを、最初にお断りしておきます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数が、増え続けています。兵庫県では連日感染者が二桁が続いており、昨日(8月1日)は、60人で10歳未満から80代まで幅広い年齢層で感染が確認されています。NHKニュースによると直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は5.25人となっており、全国的に見ても10番目と高い水準となっています。この状況が続けば医療体制が再び逼迫しかねない危険な状態と思います。第2波とも言われる状況のいま、私達がこれからどのように気持ちを保っていけばいいのか、記していきます。新型コロナウイルスがもたらした、人々の心の変化新型コロナウイルスが中国で感染拡大をし始めたのが、今年の1月です。それが中国からアジアへ広まり、その後欧米諸国へ急速に伝播していきました。そしていまや感染の中心はアフリカを中心とした発展途上国になりました。近年これほど世界規模で人々にさまざまな影響を与えた感染症は他にはありません。まだ7ヶ月ほどしか経過していません。この困難な状況を乗り越えようと、医療関係者はもちろんのこと、社会を構成するさまざまな立場の人々が努力し続けています。 日本では3月から5月にかけ、第一波と呼ばれる感染拡大が起こり、緊急事態宣言の発出による人々の活動が制限されました。つまり「人との直接の交流を極力減らす」取り組みという、これまで日本人が求められていなかったことが求められるようになりました。突然出現した未知のウイルスに対峙するとき、多くの人が強い不安に苛まれました。これは私も例外ではなく、老若男女問わずおおくの日本人がそのような状態に陥りました。テレビを見るとニュースのトップはコロナ関連から始め、多くの時間が費やされます。ワイドショーを見ると、コロナの話題では常連となった方が解説をおこないます。「なるほど、そうだったのか」とよく分かる的確な解説をおこなう専門家がいる一方、不安を煽ることばかり述べて行政の対応を批判する人や、医学的に見て不正確なことを「解説」してくれる専門家まがいの人もいます。(ただのコメンテーターならいいのですが立派な肩書がついた方もいるのが厄介です。)正直に言うと、毎日一部のテレビ番組の内容は、これを見続けていると情報を流し続けているのを見ると精神的に病んでしまうだろうと思うものもあります。 人々は、克服できそうな課題に対してはなんとか乗り越えようと努力ができますが、克服できないと感じると諦めから努力をしなくなります。たとえばコロナウイルスの感染予防に対する行動(手洗いであったり、ソーシャルディスタンスやマスクの着用といったこと)はこれからも持続しなければなりませんが、一部の不安を煽り続けるテレビ番組は、そういったことを諦めさせてしなうのではないかとさえ思います。このような報道姿勢を続けている一部のマスメディアに対しては憤りを感じています。テレビやスマホからコロナの情報が洪水のように流れてくる今、一日の中であえて情報から離れて、落ち着いて考える時間が必要なのかもしれません。残念ながらいまの日本はコロナ以前と比べて地域間や世代間など、分断が進行していると思います。アフターコロナに向けていまできることコロナ以前の状態の日本は、とにかく効率化を求める社会でした。多少の問題があろうとも日本人のほとんどが「集団・効率・密集」を受け入れて生活していたと思います。しかし、新型コロナウイルスの出現によりいまやそれらは大きく変化しました。「集団から個別」「効率から価値」「密集から分散」へシフトしています。つまり、これまでの集団の利益を追求する社会から、ひとりひとりの価値を尊重しあう世の中への変革が求められています。個人の価値を尊重するということは、他人との違いを認識するということでもあります。ここで自分と他人との違いを認め合わなければ軋轢を生じることになります。感染者やその家族に対する偏見・差別や、自粛警察といわれる動きもそのひとつだろうと思います。以前のブログにも書きましたが、重要なことなのであえて同じことをもう一度書きます。それぞれみんな生活環境が違えば、行動の基準も違ってきます。お互いが違いを認め合わず、他人を否定したり、誹謗中傷したりするとトラブルのもとになります。 他人を否定せず、これまで以上にさまざまな価値観を認め合うようにしたいですね。新型コロナウイルスに対する治療法は確実に進展していますが、まだ確固としたものはありません。この病気で残念ながら命を落とす人もいます。また回復されても後遺症から生活に支障をきたしている人も少なくありません。しかし以前と違い、感染拡大を防ぐための手段としての一斉休業は、経済を停滞させるため今後可能な限り避けなければなりません。 経済の歯車を回し続けながら感染拡大を防ぐには、これまで以上に予防を徹底することが求められます。ワクチンが実用化されるまでは防御を固めるしかありません。今一度、感染予防(手洗い・ソーシャルディスタンスの確保・マスクの着用)の徹底を通じて、この難局をのりこえて行きましょう。また、医療面で考えれば、心と身体の健康を保つためにはバランスの取れた食事や適度な運動をおこなうこと、規則正しい生活リズムが必要です。健診の活用や定期的な受診を継続することも重要です。当院に通院をしていただいている患者さんに対して、また健康に不安がある方に、私も微力ながらお力になりたいと考えています。当院は、今後も急速に変化する環境に合わせて、つねに体制を整えてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
新型コロナウイルスがもたらした、人々の心の変化
アフターコロナに向けていまできること
お互いが違いを認め合わず、他人を否定したり、誹謗中傷したりするとトラブルのもとになります。