神戸市垂水区|かわクリニック|内科・消化器内科

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日本消化管学会学術集会(姫路)に参加しました。

日本消化管学会学術集会2020
 2020年2月8日日本消化管学会の学術集会が姫路でありましたので参加しました。午前の診療後すぐに会場入りし、土曜日の午後のみの短い時間でしたが、教育講演とワークショップに参加しました。

 教育講演は、「潰瘍性大腸炎の治療」・「胆汁代謝と便通異常」・「健診でみつかる上部消化管疾患」について聴講しました。今回は会場が全体的に狭く、満員のため立ち見でしたので、すこし辛かったです。
 潰瘍性大腸炎は腹痛・発熱・下痢・粘血便を生じる自己免疫病で国の難病に指定されていますが、日本では総数で20万人を超える比較的多い疾患です。症状がつよい中等症・重症の場合はこれまでステロイド治療がスタンダードでしたが、ステロイドが効きにくい症例(ステロイド抵抗性)やステロイドを減量すると再発し減量困難な症例(ステロイド依存性)が以前より問題となっています。以前からある薬剤に加え、最近は免疫調整薬や生物学的製剤が多数発売され、治療の選択肢は増えており、「臨床的症状の改善」から一歩進んで「内視鏡的粘膜治癒」を目指すことができるようになってきています。病状を把握するためのバイオマーカーの進歩も進んできており、これまでよりも体の負担が少なく検査・治療が行えるようになっています。潰瘍性大腸炎は治療薬剤の選択肢が多いゆえ、治療ガイドラインのシェーマ図は地下鉄の路線図に例えられるほどですが、講演では最新の治療・の概要が解説され、知識の整理ができました。
 胆汁は肝臓から小腸へ分泌される消化液ですがその成分の胆汁酸はほとんどが回腸末端で再吸収され、門脈を通り肝臓に戻ります(腸肝循環)。この再吸収される胆汁酸が腸管で多くなると便秘を生じやすく、再吸収が少なくなると下痢を生じます。胆汁酸と消化管の関わりに関して理解ができました。
 健診での胃内視鏡の際に見つかる「好酸球性食道炎」「自己免疫性胃炎」「逆流性食道炎」についての講演も興味深いものでした。
 いずれも今後の診療の場で必要とされる内容ばかりです。今後も自己研鑽を積んでまいります。
お問合せはTEL: 078-781-1838
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