私はいつもPCに向かって仕事をしており、ネット検索を行わない日はありません。ネット検索はもっぱらGoogleを利用しています。一日に少なくとも10回以上は検索を行っています。その中で、先日気になったのがGoogle doodleの動画です。Google doodleとは、祝日や記念日などにその日にあわせたデザインに変更された検索エンジン「Google」のロゴのことです。3月20日に表示されていたのが、「センメルヴェイス・イグナーツの手洗い提唱を称えて」という動画です。新型コロナウイルスの感染予防には手洗いが重要なことは知られていますが、このリンクのページではストップウォッチを持ったセンメルヴェイス・イグナーツが登場し、WHOのガイドラインに従った効果的な手洗いの手順が示されていす。動画では手洗いの手順は以下の通りです。まず、手を水で湿らせて、手の表面すべてをカバーできる量の石鹸を手に取る。手順1:手のひらと手のひらをこすり合わせる手順2:右手のひらを左手の上に乗せてこすり合わせる手順3:指の間を洗う手順4:親指と手のひらをねじり洗いする手順5:手首を忘れずに洗う最後に十分に流水で洗い流す。センメルヴェイス・イグナーツの功績医療の世界で感染防御の話がされるとき、必ずと言っていいほどセンメルヴェイス・イグナーツが登場します。彼は「感染防御の父」と呼ばれています。彼の功績は、手洗いを行うことで感染リスクが低下することを提唱したことにあります。センメルヴェイスはハンガリーのブダ(ブダペスト)出身の産科医で、1844年に大学を卒業しています。1840年代はまだ細菌がわかっておらず、傷は可能することで治ると考えられていました。センメルヴェイスは、ウィーン大学の産科に勤務していた際に、産褥熱の予防法を発見しました。医師がさらし粉で手を消毒することで、産褥熱の発生が低下し、手指の消毒が感染防御に役立っていること初めて示しました。詳しくはBDのサイトを参照ください。彼の考え方は当時の人々には受け入れられませんでしたが、彼の死後、コッホやパスツールによって細菌の存在が証明され、彼の功績は広く認められるようになっています。彼の功績をたたえ、ビダペスト大学は創立200周年の1969年にセンメルヴェイス大学に改称されています。センメルヴェイス大学医学部は世界でもトップクラスの業績を持っています。手洗いで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防しよう今回のGoogleの動画は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防のために、WHOが提唱している手洗いキャンペーン(The safe hands challenge)と関連していると思われます。たった3ヶ月足らずで全世界にひろまり、収まる気配のない新型コロナウイルスですが、予防にはまず手洗いが一番です。とくに外出先でのドアノブや電車の吊り革などには新型コロナウイルスが付着し、接触感染の可能性があります。また、食事の際に手についたウイルスを口から取り入れてしまう可能性もあります。外出からの帰宅時や、調理の前、食事の前はこの動画にあるように十分に時間をかけて手洗いを行うようにしましょう。
センメルヴェイス・イグナーツの功績
手洗いで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防しよう