神戸市垂水区|かわクリニック|内科・消化器内科

かわクリニック

インフルエンザワクチン 

この記事ではインフルエンザワクチンについて記しています。
インフルエンザの症状・診断・治療についてはこちらを参照してください。
インフルエンザ予防のための食事療法についてはこちらを参照してください。
1200592

Q1. インフルエンザワクチンに効果はあるの?

 インフルエンザは一度かかると高熱や咳・鼻水・全身のだるさ・筋肉痛といった症状が5日から7日程度続く、たいへんしんどい病気です。

 ワクチン接種をすることで予防できますが、ときどき、「ワクチンを打ってもあまり効かないから自分は打たない」という方がいます。確かにワクチンの効果は100%ではなく、ワクチン接種をしてもインフルエンザに罹る人はいますが、接種をしていない人よりも罹りにくいことはわかっています。ワクチンの効果は実感しづらいものですが、周囲にワクチン接種をした人が多い集団ではインフルエンザに罹る人が少なかったという研究報告もあります。
 また不幸にしてかかってしまった場合でも、接種を行った人は接種していない人に比べて軽症ですみます。インフルエンザに罹り重症になると、小児ではインフルエンザ脳症を、高齢者では肺炎を合併することもありますが、ワクチン接種は重症化のリスクを下げることができます

Q2. 特にインフルエンザワクチンを注射したほうがいいい人は?

 特に積極的にインフルエンザワクチンを接種したほうがいいのは以下の方です。

生後6ヶ月から就学前の小児
65歳以上の高齢者
慢性疾患(肺・心臓・肝臓・腎臓・血液・筋肉・神経などの病気や糖尿病など)にて治療中の人
免疫不全がある人(ステロイド投与中など)
妊娠している人
介護施設や療養病床に入院中の人

また、上記の人と接する機会が多い人も、ワクチンを接種すると良いでしょう。

Q3. ワクチンの注射の回数や量は?

年令によってワクチンの注射回数や1回の注射の量が異なります。
 
生後6か月~3歳未満:0.25mlを2回(2−4週間あける)
3歳~13歳未満:0.5mlを2回(2−4週間あける)
13歳以上の方(大人を含む):0.5mlを1回

(当院では15歳以上の方を対象に接種を行っています。)

Q4. いつごろ注射をすればいいですか?

例年インフルエンザの流行が始まるのが年末年始ですので、それまでに十分な免疫をつけなければいけません。
10月上旬から12月上旬までに注射を済ませておくのが良いでしょう。
新型コロナワクチン接種後は、2週間の間隔を開ける必要があります。
神戸市では例年10月1日から翌年の1月31日までが小児や高齢者の定期接種の期間です。

Q5. 昨年インフルエンザにかかりましたが、今年は予防接種をしなくても大丈夫ですか?

インフルエンザウイルスは変異を起こしやすいため、毎年ワクチン接種を受ける必要があります

Q6. インフルエンザワクチンはどれくらいの期間効果があるのですか?

だいたい5ヶ月間ぐらい抗体が維持され、予防効果があります。

Q7. 今年(2023年)のインフルエンザワクチンの型は?

昨年同様A型・B型の4価ワクチンです。2023年シーズンワクチンに採用されているのは以下の4種類です。

【 A型株 】
A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1)
       A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2) 
【 B型株 】
B/プーケット/3073/2013(山形系統)
       B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)

Q8. 注射のあとに腕が腫れたのですが・・・

インフルエンザワクチンに限らず、ワクチン接種後に接種部位が赤く腫れたり熱感を持ったりすることがありますが、副反応と言って一過性の反応です。また、インフルエンザに罹ったような微熱やだるさなどの症状(実際に罹ることはありません)が出ることがあります。免疫応答による反応ですので、おさまりますので心配はありません。ただし、いつまでたっても症状が引いてこないようでしたら受診をしてください。

Q9.新型コロナワクチンとの間隔はどうしたらいいの?

新型コロナワクチンとの接種は間隔を開ける必要はなく、同日に接種できます。
(新型コロナワクチンはインフルエンザワクチン以外を接種する場合は最低2週間の間隔を開ける必要があります。)

ワクチンの接種の順番など、判断に迷われる場合は、外来受診の際にご相談ください。

2023年ワクチン接種について

 コロナ禍で、インフルエンザの流行は2020年・2021年は見られず、2022年も小規模な流行にとどまりました。しかし、今年は9月時点ですでに流行が継続している状態で、今後も拡大すると思われます。これは、マスク着用などのコロナ対策が徹底されていた昨年までと違い、感染対策が個人の判断によるものに緩和され、感染拡大が起こりやすくなっていると考えられます。また、昨年度はインフルエンザ接種者が伸び悩んだこともあり、これまでに比べ十分な免疫を持った人が少なくなり、感染・発症しやすい状況になっていると思われます。
 インフルエンザ予防には、現在の感染対策を継続することとともに、ワクチン接種が有効です。今シーズンは例年以上にインフルエンザ予防接種が重要と思われます。接種は10月から開始されますが、可能な限り多くの人にできるだけ早く接種していただくことが重要と考えます。

 当院での2023年インフルエンザワクチン接種は終了しました。
お問合せはTEL: 078-781-1838
かわクリニック