神戸市垂水区|かわクリニック|内科・消化器内科

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【神戸市民・50歳以上の偶数歳の方】胃がん内視鏡検診は3月末までです!!

2020/2/27
内視鏡検診
 当院では神戸市胃がん内視鏡検診を行っています。神戸市在住の50歳以上の方で、今年度(3月末まで)に偶数歳になる方が対象です。今年度の対象年齢の方は4月以降(令和2年度)は内視鏡検診を受けることができませんので、内視鏡検診を検討されている方は3月末までの検診をお忘れないようにお願いします。


昨年は年度末に駆け込みが多く、結果的に3月末までに検査ができずお断りする方がいました。
検診を検討されている方はお早めに当院までお問い合わせください。

【日本の論文紹介】納豆を食べると死亡リスクが低下する!

2020/2/26
納豆
日本人は納豆や味噌といった大豆発酵食品を日常的に食べています。「納豆は健康にいい!」と言われていますが、その知られざる健康パワーが最近明らかになってきています。
今回は、最近発表された日本人を対象に研究された論文をご紹介します。

納豆などの大豆発酵食品の摂取で、心筋梗塞などによる死亡のリスクがが低下する

国立がん研究センターから発表された日本人を対象とした研究論文をご紹介します。
この論文では「JPHC研究」という大規模なコホート研究から得られた成果をもとに発表されています。JPHCは日本人を対象に、いろいろな生活習慣とがん・脳卒中・心筋梗塞がどのように関わり合いを持っているかを調べた大規模な研究です。

健康食品として大豆は注目を浴びています。これまでにも納豆や味噌といった大豆発酵食品の摂取と血圧との関係や納豆の摂取と死亡リスクを研究した論文はありましたが、研究ごとに結果が異なるものもあり、一定の見解が得られていません。この論文では多目的コホート研究において、大豆食品、発酵性大豆食品摂取量と死亡リスクとの関連について検討されています。

循環器病になっていない人から5年間に得られたアンケート結果より、総大豆摂取量・発酵性/非発酵性大豆食品摂取量・各大豆食品(納豆・味噌・豆腐)摂取量を量別に5つのグループに分けて検討されました。その後約15年間の追跡期間の総死亡・がん死亡・循環器疾患死亡・心疾患死亡・脳血管疾患死亡)との関連を男女別に調べました。

結果をまとめると以下の通りです。
・総大豆摂取量と死亡率には男女とも相関がなかった
発酵性大豆食品の摂取が多い人は男女とも死亡リスクが低かった
・各大豆加工食品のうち、女性では納豆・味噌の摂取量が多い人は死亡リスクが低かったが、男性にはその傾向がなかった。豆腐にはは男女ともに死亡率低下の傾向はなかった。
・死因別の検討では、いずれの食品もがん死亡低下の傾向はなかったが、循環器病の死亡率は男女とも納豆の摂取量が多いほど低下が認められた。特に、納豆を1日に50g以上摂取している人は摂取していない人よりも循環器病の死亡リスクが10%低かった


引用 Association of soy and fermented soy product intake with total and cause specific mortality: prospective cohort study
BMJ 2020; 368 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.m34 (Published 29 January 2020)
Katagiri R1, Sawada N2, Goto A1, Yamaji T1, Iwasaki M1, Noda M3, Iso H4, Tsugane S1; Japan Public Health Center-based Prospective Study Group.
健康
日本人の伝統的な食生活の中で、大豆発酵食品である納豆や味噌は欠かせないものです。日本人は納豆や味噌を多く摂る食習慣が死亡率を下げ、長寿につながっていることが示唆される研究です。特に納豆1パック(約50g)を毎日摂取することで、心筋梗塞などによる循環器病リスクが低下したという結果は、欧米化した日本人の食生活を見直すきっかけにしたいところです。

日本消化管学会学術集会(姫路)に参加しました。

2020/2/19
日本消化管学会学術集会2020
 2020年2月8日日本消化管学会の学術集会が姫路でありましたので参加しました。午前の診療後すぐに会場入りし、土曜日の午後のみの短い時間でしたが、教育講演とワークショップに参加しました。

 教育講演は、「潰瘍性大腸炎の治療」・「胆汁代謝と便通異常」・「健診でみつかる上部消化管疾患」について聴講しました。今回は会場が全体的に狭く、満員のため立ち見でしたので、すこし辛かったです。
 潰瘍性大腸炎は腹痛・発熱・下痢・粘血便を生じる自己免疫病で国の難病に指定されていますが、日本では総数で20万人を超える比較的多い疾患です。症状がつよい中等症・重症の場合はこれまでステロイド治療がスタンダードでしたが、ステロイドが効きにくい症例(ステロイド抵抗性)やステロイドを減量すると再発し減量困難な症例(ステロイド依存性)が以前より問題となっています。以前からある薬剤に加え、最近は免疫調整薬や生物学的製剤が多数発売され、治療の選択肢は増えており、「臨床的症状の改善」から一歩進んで「内視鏡的粘膜治癒」を目指すことができるようになってきています。病状を把握するためのバイオマーカーの進歩も進んできており、これまでよりも体の負担が少なく検査・治療が行えるようになっています。潰瘍性大腸炎は治療薬剤の選択肢が多いゆえ、治療ガイドラインのシェーマ図は地下鉄の路線図に例えられるほどですが、講演では最新の治療・の概要が解説され、知識の整理ができました。
 胆汁は肝臓から小腸へ分泌される消化液ですがその成分の胆汁酸はほとんどが回腸末端で再吸収され、門脈を通り肝臓に戻ります(腸肝循環)。この再吸収される胆汁酸が腸管で多くなると便秘を生じやすく、再吸収が少なくなると下痢を生じます。胆汁酸と消化管の関わりに関して理解ができました。
 健診での胃内視鏡の際に見つかる「好酸球性食道炎」「自己免疫性胃炎」「逆流性食道炎」についての講演も興味深いものでした。
 いずれも今後の診療の場で必要とされる内容ばかりです。今後も自己研鑽を積んでまいります。

当院での内視鏡の感染予防対策をご紹介します。

2020/2/9

内視鏡後の洗浄・消毒の手順について

内視鏡検査で近年問題になっているのが内視鏡を介した細菌感染です。当院では細心の注意をはらい、内視鏡による感染ゼロにすべく徹底した洗浄・消毒を行っています。

内視鏡終了後の洗浄・消毒は以下の手順で行っています。
1.検査終了直後には洗浄液を管路内に吸引し、内視鏡表面についた汚れをアルコールで拭き取ります。
2.流しで用手的にスコープを中性洗剤で洗浄し、内視鏡チャンネル内を丁寧にブラシで汚れを落とします。
3.内視鏡自動洗浄機(カイゲン クリーントップKD-1)にセットし、強酸性水を用いて洗浄・消毒を行います。
なお処置具はディスポーサブル製品は使用後速やかに廃棄処分します。リユース製品は超音波洗浄機でムラなく洗浄後、高圧蒸気で滅菌消毒を行います。

内視鏡自動洗浄機の紹介

当院で採用している内視鏡自動洗浄機 カイゲン KD-1は以下の特徴を持っています。
1.アルカリ洗浄による有機物除去
アルカリ性の洗浄液を全浸漬させることで、用手的に除去できなかった有機物を除去します。有機物が残っているとこのあとの強酸性電解水の滅菌効果が減弱するので大事な工程です。
2.強酸性電解水による消毒・滅菌
専用の食塩水を電気分解することで、陽極側はpH2.7以下の強酸性となり次亜塩素酸が産生されます。これを内視鏡にシャワーのように吹きかけることで細菌を滅菌・消毒を行います。MRSA、大腸菌、抗酸菌、真菌、ウイルスなど広範な微生物に有効です。一般細菌だけでなく、結核菌といった抗酸菌に対しても、強酸性電解水は完全な殺菌効果が認められています。またKD-1には強酸性電解水のスペックモニタリング機能が備わっており、消毒中に強酸性電解水のスペックが、消毒レベルを満たしているかを自動で検知することができます。内視鏡の消毒が終われば廃液は不活化され、環境を汚染することなく排出されます。


内視鏡自動洗浄機
お問合せはTEL: 078-781-1838
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