神戸市垂水区|かわクリニック|内科・消化器内科

かわクリニック

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健康のこと、日常のことなどを発信しています。

緊急事態宣言解除になりました(^o^)

2020/5/25
喜ぶ家族
今日(5月25日)、全国で緊急事態宣言が解除されました。兵庫県の感染者は最近はゼロが続いています。これまでみんな頑張っていろいろ対策をとってきた成果が上がっており、本当によかったと思います。

先週末の状況を見てみると・・・

一気に、街に人が増えましたね。

この土日に明石駅周辺まで出かける用事がありました。舞子駅から明石駅周辺まで国道2号線を使って移動しましたが、人も車も多かったです。
ちょっと、これまでの自粛で街にほとんど人がいなかったこととのギャップが大きく、少し戸惑いました。
天気に恵まれ少し汗ばむぐらいの陽気で、2号線沿いはジョギングをしている方が多かったです。車の量も全体に多く、渋滞している時間もありました。
明石の街にも人が増え、夜もお店の明かりがついていて賑わいを感じられました。
感染の発生に注意をはらいながら、徐々に経済活動が活発となっていけばいいですね。


さて、それを踏まえて思うところを書こうとおもいます。
緊急事態宣言が解除され、すべてをもとに戻して行きましょう、ということにはなりません。
いつまでかは見通せませんが、今後も一人ひとりが自分で気をつけて行動しないと行けない状況が続きます。
外出から帰ったらしっかり手洗いをしましょうとか、体調が悪いときは自宅で安静にしましょうとか、ソーシャルディスタンスを保ちましょうとか、ということです。

自粛期間中には、感染の不安からか、ちょっと行き過ぎた反応もあったように思います。
例えば、配達員の方との接触が心配だからといって、配達員の方にアルコール消毒液をふりかけたり、「県をまたいだ移動を移動をしているのはけしからん」と言って、他府県ナンバーの車に嫌がらせをしたり・・・
他にも自粛警察と言われるような問題が起きたりしたこともありました。


現在の日本の感染の状況を考えると、1ヶ月前とは違って、「距離をとってまちなかを歩いていれば、ほぼ市中感染することはないだろう」と個人的には思います。
一方、患者さんの受け止めはいろいろです。

患者さんと会話していると、「まだまだ心配だから街に出ないつもり」という方がいる一方、「もう大丈夫だからあまり気にせずすごしているよ」とう方まで様々です。
国からの呼びかけに対してしっかりと守って行動する人や、それ以上に慎重に対応する方がある一方、「そこまでしなくてもいいだろう」と自分の基準で行動される方までいろいろいらっしゃいます。それぞれが他の人がどうしているか気になるところだと思います。
ときにその違いから軋轢を生じることもあります。

これまで通りリスクが心配な人は、あまり気にかけていない人の行動が気になるかもしれません。一方、リスクをそれほど気にかけない人は、慎重に行動する人を大げさと思うかもしれません。
緊急事態宣言が開けた今後は一層そのギャップが大きくなるかもしれないと、危惧しています。

それぞれみんな生活環境が違えば、行動の基準も違ってきます。
お互いが違いを認め合わず、他人を否定したり、誹謗中傷したりするとトラブルのもとになります。
他人を否定せず、これまで以上にさまざまな価値観を認め合うようにしたいですね。


これからコロナとともに生きる時代を「withコロナ」というみたいです。
今後も感染予防の対策はおこないつづけなければなりません。と同時に、許容される範囲での経済活動の再開も重要なことです。
自分なりの行動の基準は持ちつつ、相手との違いを認め合いながら立場を尊重し会えるように、成熟した社会を作っていきたいですね。

今後も起きるかもしれない危機に備えながら、おたがいを尊重しあい、みんなで協力していきましょう!

【2020年4月時点】新型コロナウイルス感染症に対する対応について(診察体制について)

2020/4/19
前回のブログでは新型コロナウイルス感染症に対する消毒など、おもにハード面での対応について記しました。来院される患者さんが安心して診療を受けられるように、日々診療体制の見直しを行っています。今回は、当院が2020年4月現在時点で行っている新型コロナウイルス感染予防の対策のうち、主にソフト面での対策を中心にご紹介します。

一般の方の診察と、発熱・呼吸器症状のある方の診察の時間的・空間的分離

今通院されている方が一番心配されているのが、一般の方は院内で感染がある方から移ってしまうことだと思います。また逆に発熱・呼吸器症状がある方は他の方に移してしまうのではないかという心配の声を聞きます。当院では一般の方の診察と発熱・呼吸器症状がある方の診察を可能な限り分離することとしました

1.時間的分離(診察時間の分離)

一般の方の診察時間と、発熱・呼吸器症状のある方の診察時間を分けることで、接触の機会を減らすこととしました。午前の診察時間を変更し、一般の方の診察を早く終え、その後に発熱・呼吸器症状のある方専用の診察時間といたします。

一般の方の診察時間 9:00-11:30(最終受付11:15)
発熱・呼吸器症状のある方の診察時間 11:30-12:00

※午後の診察時間は原則として発熱・呼吸器症状のある方の診療は行いません。
※発熱・呼吸器症状のある方の診察には準備が必要で、時間を要します。直接来院されても診察できません。診察希望の方はあらかじめ電話にて連絡をいただき、受診を調整させていただきます。
※当日に発熱・呼吸器症状のある方の診察がない場合、今まで通り12:00まで一般の方の診療を行います。

2.空間的分離(診察場所・動線の分離)

一般の方の診察はこれまで通り行います。発熱や呼吸器症状のある方の診察に際し、通常とは別の場所から院内に入っていただくことで動線を可能な限り分離します。また、診察は原則として別フロアで行うことで、空間的分離を図ります。(診察時には標準防御策に加え、サージカルマスク・ガウン・フェイスシールドやゴーグルの着用を行う場合があります。)

院内での「3密」を避ける対策

すでにご存じの方も多いと思いますが、コロナウイルス感染症の集団感染を避けるためには、「3密」つまり、「密閉空間」「密集場所」「密接場面」にならないように対策を取る必要があります。当院では以下のような対策を行っています。

1.定期的な換気

当院の構造は窓が多数存在します。待合室・受付の奥・診察室・処置室の窓を開け、空気が滞留しないように定期的に室内の換気を行っています。また待合室の人数が多い場合も適宜換気を行います。(患者さんの中には寒いと感じられる方があるかもしれませんが、上着を持参いただくなど,ご協力・ご理解をお願いします。)
待合室では空気清浄機を常時使用しています。

2.待合室の椅子の配置の見直し

待合室椅子配置見直し
この度当院の待合室の椅子の配置を見直しました。これにより患者さんどうしの間隔を広げることができました。また、自家用車で来院の方は診察まで車内で待機をしていただくこともできます。

3.当日順番予約の活用

当院では以前より午前の診察には当日順番予約を採用しています。9:00-10:00ごろは待合室が混雑しやすいですが、事前に順番予約を利用していただくことで、診察の順番が近づくまでの時間を有効利用していただけます。予約なしでも診察を行いますが、待ち時間が長くなる場合があります。できるだけ多くの方がこの順番予約を活用していただくことで、待合室の混雑を減らすことができます。パソコン・スマホ・携帯電話から当日の9:00から予約ができ、順番が近づくとメール送信でお知らせします。また電話でも予約を行うことができ、大体の待ち時間をお知らせしますので、時間に合わせて来院をお願いします。
※午後の診察は予約はありませんので、直接来院をお願いします。

定期通院されている方の電話再診について

電話再診
コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大に伴い、現在臨時の対応として電話での再診と処方が認められています診察時間内にお電話をいただくことで、診察を行います。定期的に受診されている方で病状に大きな変化がない方が対象となります。処方箋は当院より薬局へFAXを行います。なお、診察なしの処方箋の発行は認められていませんのでご了承ください。(電話での診察の結果、病状に変化があるなどの理由で、来院をお願いすることがあります。)

通院中の患者さんへのお願い

新型コロナウイルスは現在拡大傾向にあり、収束までには相当の時間がかかると思われます。来院された際には発熱などの症状がないか伺ったり、検温やアルコールによる手指消毒にご協力いただくなど、普段よりもお手間を取らせています。感染予防対策は、現在進行形で日々見直しを行ってまいります。通院されている患者さんのご意見を是非参考にさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

【2020年4月時点】新型コロナウイルス感染症に対する対応について(健康管理・感染防御対策)

2020/4/27
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、2020年4月7日兵庫県に緊急事態宣言が発出されました。ウイルスという見えない敵に立ち向かう時、今後の先行きが見通せず不安な気持ちで毎日を過ごされている方も多いと思います。当院は地域の医療機関として、来院される方の健康、特に現在通院されている患者さんの健康を守ることを第一に、現在もこれからも診療を続けてまいります。地域の皆さんに安心して通院をしていただくために、現在当院で行っている感染予防対策をご紹介したいと思います。

職員の健康管理

職員が健康でなければ、診療を安全に行うことができません。出勤時・退勤時の体温測定やかぜ症状の把握を行うことで、健康管理をしっかり行っています。また、医師・看護師・受付職員は常時サージカルマスクを着用しています。また、必要に応じて手袋・ガウン・フェイスシールドやゴーグルを着用し診療に当たります。

手指衛生・物品消毒の徹底

新型コロナウイルスの予防に一番大切なポイントは手洗い・消毒です。当院は消化器内科であり、従来より手指衛生には気を使っていますが、現在より一層徹底した手洗いと手指消毒を行っています。

当院で診察を受けたことがある方はご存知かもしれませんが、私は身体診察が終わった後すぐにに手指をアルコール消毒しています。そして患者さんが診察室から離れて、次の患者さんが診察室に入るまでの間にもう一度手指をアルコール消毒を行っています。また、聴診器やペンライトなどもすぐにアルコール消毒しています。このスタイルは以前と変わりなく続けています。(かつて勤めていた病院で、スタッフから「先生、アルコール消毒好きやなー。先生の診察のあとアルコール補充が多いわ」といわれたことがあります。もちろん、処置を行った際には石鹸を使った手洗いも行います。)

また、スタッフも手指衛生には十分に注意を払っています。また、医療従事者が使う物品や机・椅子はもちろん、患者さんの触るドアノブ・手すり・ガラス面や体温計などの物品や椅子・ベッドなどもアルコールや次亜塩素酸ナトリウムを用いて随時消毒を行っています。
アルコール噴霧器手順
患者さんにも手指のアルコール消毒のご協力をお願いしています。以前は玄関前に手指消毒用のアルコールポンプスプレー1台のみでしたが、2月からは診察室前にも設置していました。この度これに変えて、アルコールの自動噴霧器を設置しました。ご高齢の方には慣れない方もいらっしゃるようですので、スタッフにお気軽にお声がけください。(噴霧器のそばに手順を示した写真を準備しました。)
アルコールに過敏症がある方は行っていただかなくて結構ですので、お気軽にお申し出ください。

飛沫感染の防止策

最近来院される患者さんのほとんどがマスクを着用されています。咳エチケットが少しづつ徹底されてきているのを感じます。
医師・看護師・受付スタッフは、飛沫感染防止のためサージカルマスクを常時着用しています。また、受付スタッフは現金や保険証などを扱いますので、手袋を着用しています。ご理解をよろしくお願いいたします。
受付飛沫感染防止カーテン
4月26日受付窓口の飛沫感染防止のため、透明ロールスクリーンを設置しました。(これまでの見栄えのあまり良くなかった透明シートを置き換えました。)
来院される患者さんにも、受付職員にも安心して対応できるよう、今後も随時対策を行ってまいります。

【日本の論文紹介】ピロリ菌除菌はボノプラザンを使えば2剤でも3剤併用と同様の除菌結果が期待できるのか!?

2020/3/29
ピロリ菌陽性の胃
今回の記事は、ピロリ菌除菌についてです。ピロリ菌は胃の粘膜に定着すると胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどを引き起こす細菌です。ピロリ菌の除菌を行うと、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発抑制効果や、胃がん発生率の低下の効果が実証されています。ピロリ菌の除菌療法が世界中で行われており、日本でも保険適応となっています。

当院ではピロリ菌の診断治療を積極的に行っています。
血液検査で胃がんリスクを調べる胃がんリスク検診(ABC検診)はこちらを参照ください。

ピロリ菌除菌療法の基礎知識

論文の内容に入る前に、除菌療法の基礎知識について触れておこうと思います。

除菌には胃酸分泌抑制剤と抗菌薬の併用療法が行われていますが、近年抗菌薬の一つのクラリスロマイシンに対して耐性を持つピロリ菌が出現し、除菌率の低下が問題になっています。
これまで胃酸分泌抑制剤としてプロトンポンプ阻害薬(PPI)を含む併用療法が広く使われていましたが、クラリスロマイシンに対する耐性菌により除菌率は70%程度に低下が問題になっていました。
2014年にPPIよりも強力な酸分泌抑制効果があるボノプラザン(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー:P-CAB)が発売され、以後除菌療法に用いられています。このボノプラザンと抗菌薬アモキシシリン・クラリスロマイシンの3剤併用療法(VAC療法)では、クラリスロマイシン感受性菌だけでなく、クラリスロマイシンに耐性菌に対しても約90%の高い除菌率を示したことから、日本ではピロリ菌の一次除菌療法として広く行われています。
 
今回の記事では、日本人を対象に、ピロリ菌除菌療法のVAC療法のうち耐性菌の問題があるクラリスロマイシンを除いた、ボノプラザンとアモキシシリンの2剤併用療法(VA療法)の除菌効果を、VAC療法と比較検討した論文を紹介します。

論文の紹介

今回は、ピロリ菌の除菌療法についての論文でGutに掲載された"Seven-day vonoprazan and low-dose amoxicillin dual therapy as first-line Helicobacter pylori treatment: a multiplecentre randomised trial in Japan (ヘリコバクター・ピロリ一次除菌療法としての7日間のボノプラザンと低用量アモキシシリンによる2剤併用療法:日本での多施設での無作為比較試験)"を紹介します。
Seven-day vonoprazan and low-dose amoxicillin dual therapy as first-line Helicobacter pylori treatment: a multicentre randomised trial in Japan.
Suzuki S, Gotoda T, Kusano C, Ikehara H, Ichijima R, Ohyauchi M, Ito H, Kawamura M, Ogata Y, Ohtaka M, Nakahara M, Kawabe K.
Gut. 2020 Jan 8. pii: gutjnl-2019-319954. doi: 10.1136/gutjnl-2019-319954. [Epub ahead of print]

1.研究デザイン

【対象者】
2018年10月から2019年6月までの期間の日本の7施設で、腹部症状のある人や胃がん検診の目的で上部消化管内視鏡検査が行われた患者をエントリー。20歳から79歳までで胃の生検組織の培養からピロリ菌が検出された患者が対象。(ピロリ菌除菌歴を有する者・除菌療法の薬剤にアレルギーがある者・プロトンポンプ阻害薬の使用・抗菌薬やステロイドの使用がある者・妊娠や授乳中の者・同意が得られない者を除外)
【ピロリ菌同定と薬剤感受性試験】
2箇所以上の胃生検組織からピロリ菌を同定し、アモキシシリン・クラリスロマイシンの薬剤感受性試験を施行。
【研究アウトカム】
対象者を無作為に以下の2群に割り付ける
・VA2剤群(ボノプラザン20mg/回+アモキシシリン750mg/回を1日2回、7日間)
・VAC3剤群(ボノプラザン20mg/回+アモキシシリン750mg/回+クラリスロマイシン200mg/回を1日2回、7日間)
内服終了後少なくとも4週間後に尿素呼気試験で除菌判定を行う

2.結果

【除菌率】
(ITT解析)VA2剤群:84.5% VAC3剤群:89.2% P値:0.073
(PP解析)VA2剤群:87.1% VAC3剤群:90.2% P値:0.024

*対象となった全数を解析したITT解析では、VA2剤群のVAC3剤群に対する非劣勢は証明できなかった
*対象からフィローアップできなかった症例や副作用で継続できなかった症例を除いた、PP解析ではVA2剤群はVAC3剤群に対して非劣性が証明された。
【クラリスロマイシン耐性がある条件での除菌率】
(PP解析)VA2剤群:92.3% VAC3剤群:76.2% P値:0.048

*クラリスロマイシン耐性がある群では、VA2剤群がVAC3剤群と比較して有意に除菌率が高かった
【有害事象】
 有害事象は下痢・腹部膨満感・便秘・皮疹などで両群に差は認めなかった。

3.結論

7日間のボノプラザンと低用量アモキシシリンの2剤併用療法は、ピロリ菌除菌療法として充分な除菌率を認めた。また、ボノプラザンを用いた3剤併用療法と比較してクラリスロマイシン耐性例に対して高い除菌率を認めた。有害事象は両群に差は認めなかった。

まとめ

近年、抗菌薬の使用拡大に伴い、抗菌薬が効かない細菌(耐性菌)が認められるようになり、治療に難渋するケースが増えてきており、問題となっています。なかでもクラリスロマイシン耐性菌は頻度が高く臨床上問題となっています。近年ピロリ菌の除菌療法は胃酸分泌抑制薬であるボノプラザンと、抗菌薬のアモキシシリンとクラリスロマイシンの3剤併用療法が広く行われており、日本では一次除菌療法として保険適応となっています。論文ではボノプラザンとアモキシシリンの2剤による除菌療法を、クラリスロマイシンを含んだ3剤の除菌療法と比較を行っています。

結果をまとめると以下のとおりです。
・2剤併用療法は3剤併用療法と同様の除菌効果がることは残念ながら示されなかったが、一次除菌療法としては充分に許容できる高い除菌率を認めた。
クラリスロマイシン耐性例ではむしろ2剤併用療法のほうが3剤併用療法よりも有意に高い除菌率を認めた
有害事象は3剤併用療法と差を認めなかった

この論文の結果で特に注目したいのが、クラリスロマイシン耐性がある場合は、2剤併用療法のほうが除菌率が高いという点です。
これからは薬剤耐性菌の存在を確認するためにもピロリ菌の培養同定とともに、クラリスロマイシンに対する薬剤感受性試験を行うことの重要性が高まってくるかもしれません。
今後の症例の積み重ねによる検討が必要ですが、ひょっとしたら現在保険適応となっている一次除菌療法の3剤併用療法から、今後は2剤併用療法が主流となる可能性を秘めていると思います。今後の検討に期待したいです。

ピロリ菌がいるかどうか気になる方や除菌について不安な方は、ピロリ菌除菌を積極的に行っている当院までぜひお任せください。
薬とドクター

【Google doodle】3月20日 センメルヴェイス・イグナーツの手洗い提唱を称えて

2020/7/6
Google doodle
私はいつもPCに向かって仕事をしており、ネット検索を行わない日はありません。
ネット検索はもっぱらGoogleを利用しています。一日に少なくとも10回以上は検索を行っています。
その中で、先日気になったのがGoogle doodleの動画です。
Google doodleとは、祝日や記念日などにその日にあわせたデザインに変更された検索エンジン「Google」のロゴのことです。
3月20日に表示されていたのが、「センメルヴェイス・イグナーツの手洗い提唱を称えて」という動画です。
新型コロナウイルスの感染予防には手洗いが重要なことは知られていますが、このリンクのページではストップウォッチを持ったセンメルヴェイス・イグナーツが登場し、WHOのガイドラインに従った効果的な手洗いの手順が示されていす。
動画では手洗いの手順は以下の通りです。
まず、手を水で湿らせて、手の表面すべてをカバーできる量の石鹸を手に取る。
手順1:手のひらと手のひらをこすり合わせる
手順2:右手のひらを左手の上に乗せてこすり合わせる
手順3:指の間を洗う
手順4:親指と手のひらをねじり洗いする
手順5:手首を忘れずに洗う
最後に十分に流水で洗い流す。

センメルヴェイス・イグナーツの功績

医療の世界で感染防御の話がされるとき、必ずと言っていいほどセンメルヴェイス・イグナーツが登場します。
彼は「感染防御の父」と呼ばれています。
彼の功績は、手洗いを行うことで感染リスクが低下することを提唱したことにあります。
センメルヴェイスはハンガリーのブダ(ブダペスト)出身の産科医で、1844年に大学を卒業しています。1840年代はまだ細菌がわかっておらず、傷は可能することで治ると考えられていました。センメルヴェイスは、ウィーン大学の産科に勤務していた際に、産褥熱の予防法を発見しました。
医師がさらし粉で手を消毒することで、産褥熱の発生が低下し、手指の消毒が感染防御に役立っていること初めて示しました。
詳しくはBDのサイトを参照ください。
彼の考え方は当時の人々には受け入れられませんでしたが、彼の死後、コッホやパスツールによって細菌の存在が証明され、彼の功績は広く認められるようになっています。
彼の功績をたたえ、ビダペスト大学は創立200周年の1969年にセンメルヴェイス大学に改称されています。センメルヴェイス大学医学部は世界でもトップクラスの業績を持っています。

手洗いで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を予防しよう

今回のGoogleの動画は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防のために、WHOが提唱している手洗いキャンペーン(The safe hands challenge)と関連していると思われます。
たった3ヶ月足らずで全世界にひろまり、収まる気配のない新型コロナウイルスですが、予防にはまず手洗いが一番です。とくに外出先でのドアノブや電車の吊り革などには新型コロナウイルスが付着し、接触感染の可能性があります。また、食事の際に手についたウイルスを口から取り入れてしまう可能性もあります。外出からの帰宅時や、調理の前、食事の前はこの動画にあるように十分に時間をかけて手洗いを行うようにしましょう。
お問合せはTEL: 078-781-1838
かわクリニック